改善サイクル: 見る → 気づく → 直す → 確かめる

アクセス解析の改善サイクル(改善をくり返す輪)は、次の4つの段階のくり返しです。

月に一度の改善サイクル
  1. 見る

    月に一度、決まった5つの数字を見る

  2. 気づく

    いつもと違う数字を1つ見つける

  3. 直す

    そのページだけ、理由を考えて直す

  4. 確かめる

    翌月、同じ数字を比べる

確かめたら、また「見る」に戻ります

月に一度、決まった数字を見て、いつもと違う数字や、思っていたのと違うページを1つ見つけます。そのページだけを、「こうすればよくなるはず」という考え(仮説)を立てて直します(題名、見出し、最初の数行、予約への案内など)。翌月、同じ数字がどう変わったかを確かめます。

月に一度のチェックリスト

開店前の朝、整体院の院長が机でノートパソコンの棒グラフを見ながら、ノートの項目にチェックを付けている。壁のカレンダーは、月の初めの日に青緑の丸が付いている
月の初めの朝、15分だけ数字をふりかえる院長(架空の例)

月の初めのふりかえりで見るのは、次の5つだけです。使う道具は、サイトの中の動きを見る GA4 と、検索結果の中の成績を見る Search Console(どちらも Google の無料の道具。第1回)です。このサイトで共通の例にしている「開業1年目の〇〇整体院」(平日21時まで開いている、院長1人の整体院)の、先月(開業5か月目)の数字を添えます(架空の例)。

月に一度見る5つの数字(〇〇整体院の先月・架空)
見ること(何のためか)道具〇〇整体院の先月
1. 訪問(セッション数)は、前の月と比べてどうか(来た人の全体の量)GA4400回(前の月は320回)
2. よく見られたページはどれか(人気のページを知る)GA4料金と施術の流れ(ページが見られた回数=表示回数250回)
3. 直帰率(1ページだけですぐ離れた訪問の割合)が特に高いページはどれか(直す候補)GA4記事「院長ブログ 第5回 肩こりと眠りの話」(直帰率70%)
4. キーイベント(予約などのゴールの数)は何件か。前の月と比べてどうか(成果の確かめ)GA4ネット予約8件(前の月は5件)
5. どんな検索語で検索結果に出て、何回クリックされたか(次の記事のヒント)Search Console「肩こり 夜 眠れない」で検索結果に出た回数(表示回数)2,000回、クリック数20回。出ているのは「院長ブログ 第5回 肩こりと眠りの話」

GA4 の数字は「レポート」で見ます(ページごとの数字は「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」)。直帰率は、ほとんどのレポートに初めは出ていないので、足して見ます(第2回)。慣れれば15分で終わります。月に一度の資金繰りの確認と同じように、経営の決まった作業に組み込みましょう。

よくある症状と直し方

数字の症状ごとに、考えられる原因と直し方の例をまとめました。第1回の図(検索結果に出る → クリックされる → ページを読む → 予約する)のどこで詰まっているかで、直す所が変わります。

数字の症状と、直し方の例
症状考えられる原因と直し方
訪問が少ないそもそも見つけてもらえていない。お客さんが検索する言葉から考え直す(「SEO講座 第3回 キーワード選定とロングテールSEO」)
検索結果に出る回数は多いのに、クリックが少ない検索結果で選ばれていない。ページの題名と説明文(検索結果で題名の下に出ることがある文。meta description)を、検索した人の知りたいことに合わせて書き直す
直帰率が高い来た人の期待と、ページの中身がずれている。ページの最初に「このページで何がわかるか」を書き、見出しを整える
読まれているのに、予約や問い合わせがないゴールまでの道すじが弱い。ページの最後に、次にすることへの案内(ボタンやリンク)を置く。申し込みの入力の項目を減らす
予約や問い合わせのすぐ手前のページで、離脱が多い申し込みの画面や料金のページに、不安な所がある。入力の手間、わかりにくい料金、信頼できる情報が足りないことを疑う

大事なのは、数字そのものではなく、数字の裏にいる人の気持ちを想像することです。直帰率70%という数字の裏には、「知りたいことが書いてなかった」と閉じた1人ひとりがいます。デスクワークの肩こりに悩む会社員の佐藤さん(仮名)が、眠れない夜に「肩こり 夜 眠れない」と検索したなら、何を知りたかったのか。「3C分析」で考えた顧客の目線が、ここでも役に立ちます。

講座のまとめ

  1. アクセス解析は、小さな会社にこそ要る「起業した後の分析の道具」(第1回)
  2. 数字は「訪問 → 行動 → 成果」の3つの段階で見る(第2回)
  3. ゴール(キーイベント)は自分で決める。計測は今日から始める(第3回)
  4. 月に一度、1つの仮説で改善サイクルを回す(第4回)

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