公開したばかりのホームページが、検索に出ない理由

Google は、クローラー(Web のページを巡回して読み取るプログラム)で、すでに知っているページのリンクをたどって新しいページを見つけ、読み取ります(クロール)。その中から、検索に出すページを、Google のデータベースに登録します(インデックス)。登録されていないページは、検索結果に出ません。

公開したばかりのサイトは、ほかのサイトからのリンクがほとんどないので、見つけてもらうまでに時間がかかります。Google は、読み取り(クロール)だけでも数日から数週間かかることがあり、必ず登録されるとは限らないとしています。開業の日を待たず、できたページから早めに公開しましょう。

検索で見つけてもらうための工夫を、SEO(検索エンジン最適化)と呼びます。最初の目標は、名前で検索したときに自社のサイトが出ることです。例は、このサイトで共通の「開業1年目の〇〇整体院」(〇〇駅の近くで、仕事帰りの会社員向けに平日21時まで受け付けている、院長1人の小さな整体院)です。店のない会社も、進める順番は同じです。

公開してから、検索で見つけてもらうまで(〇〇整体院の例)
  1. Google に知らせる

    Search Console に登録する

  2. 名前で検索して確かめる

    • 〇〇整体院

    出なければ、理由を確かめる

  3. 人と組織に知らせる

    名刺、SNS、商工会議所、取引先

  4. ページを足して育てる

    質問に答えるページを足し、数字を見る

1は公開した日に、2は1週間後と1か月後に。3と4は、公開したあともずっと続けます

公開した日にやること: Google に知らせる

Google に知らせるには、Search Console(自社のサイトが Google の検索にどう載っているかを確かめられる、Google の無料の道具)を使います。登録しなくても検索に載ることはありますが、登録すると、見つけられたかを確かめたり、登録を頼んだりできます。

  1. Search Console にサイトを登録する

    Search Console(新しいタブで開きます) を Google アカウントで開き、サイトの URL を入れて、サイトの持ち主であることを確かめます(所有権の確認)。自分で作ったサイトなら画面の案内に従い(流れは「アクセス解析講座 第3回」)、制作会社に作ってもらったなら、サイトマップを送るところまで頼みましょう。

  2. サイトマップを送る

    サイトマップは、サイトのページの一覧を検索エンジンに伝えるファイルで、新しくて、ほかのサイトからのリンクが少ないサイトに役立ちます。WordPress や Wix などのホームページを作る道具(CMS)なら、自動で用意されていることが多く、ページを足すたびに作り直す必要もありません。その URL(道具のヘルプで「サイトマップ」と調べるとわかります)を、Search Console の「サイトマップ」の画面から送ります。ページが数十ほどで、トップページからすべてのページにリンクでたどれる小さなサイトなら、なくてもよいこともあります。

  3. トップページの登録をリクエストする

    Search Console の画面のいちばん上にある検索欄(URL 検査)に、トップページの URL を入れて、登録(インデックス登録)をリクエストします。何度リクエストしても早くはならないので、1回で十分です。

Googleビジネスプロフィールにも、サイトの URL を載せる

Googleビジネスプロフィール(Google の検索と地図に、店や会社の名前、住所、営業時間、口コミなどを載せる仕組み)は、口コミなどをもとに Google が自動で作っていることもありますが、自分で登録して本人の確認(オーナー確認)をしないと、情報を管理できません。自分で登録して、ホームページの欄にサイトの URL を入れ、名前で検索した人や地図で見つけた人を、サイトへ案内しましょう(くわしくは「Googleビジネスプロフィールに登録する」)。

1週間後と1か月後に: 名前で検索して確かめる

公開の1週間後と1か月後に、会社や店の名前で検索して、自社のサイトが出てくるかを確かめます。ありふれた言葉を含まない名前なら、登録されたあとに、名前の検索で上のほうに出ることは、それほど難しくありません。

出てこないときは、URL 検査にトップページの URL を入れると、登録されているかがわかります。登録されていないページと理由は、Search Console の「ページ」の画面で確かめられます(検索の仕組みは「SEO講座 第2回」)。

人と組織に知らせる

検索に出るまでの間も、URL や QR コードを知らせた人には、サイトを見てもらえます。Google の SEO スターターガイドも、宣伝すれば検索エンジンにも早く見つけてもらえるとし、会社のサイトの URL を名刺などに載せるよう勧めています。

明るい会議室で、紺の施術着の院長と、名札を下げた女性が、両手で名刺を差し出し合っている。後ろには長机と、話している人たちが描かれている
商工会議所の交流会で、院長が名刺を交換する。名刺には、店のサイトの URL を載せておく(架空の例)

知り合いとお客さんに、URL を知らせる

家族や友人、今のお客さん、取引先に URL を送り、「ホームページを開設したので見てほしい」とお願いしましょう。これから会う人には、URL と QR コードを載せた名刺を、「ホームページも見てください」とひと言添えて渡します。

SNS から、サイトへ案内する

SNS のプロフィール欄にサイトの URL を載せ、投稿では写真や短い文できっかけを見せて、くわしい説明はサイトのページへ案内します。投稿の文の中のリンクが押せない SNS では、「くわしくはプロフィールのリンクから」と書き添えます(SNS の選び方は「SNS・公式LINEの始め方」)。

商工会議所や取引先のサイトで、紹介してもらう

ほかのサイトからのリンクは、Google がページを見つけ、関連性を判断する手がかりの1つです。地図の検索の順位でも、Google は、店や会社にリンクしているサイトの数を「知名度」の材料の1つにしています。起業したばかりでも、次のような所なら、リンクつきで紹介してもらえることがあります。

  • 商工会議所・商工会、業界団体: 会員の一覧
  • 取引先: 取引先や代理店の一覧
  • 自治体や支援機関: 創業の支援施設、ビジネスプランコンテスト、補助金の採択の一覧など(次の「著者の実例」)

著者の実例: 行政や支援機関のサイトで紹介される

ここからは、著者が起業したときに、行政や支援機関のサイトで紹介された(リンクされた)実例です。文中の「被リンク」は、ほかのサイトから自社のサイトに貼られたリンク、「ドメイン」は、サイトの住所(URL)のうち「〇〇.co.jp」のような部分、「コアアップデート」は、Google が年に数回行う検索の仕組みの大きな見直し、「採択」は、補助金などの申請が審査に通って選ばれることです。

国に近い組織からのリンクほど評価が高まること、アクセスを増やすことも SEO に重要なことは、著者の体験からの実感です。Google は、リンクを、ページの関連性を判断し、新しいページを見つける手がかりとして使い、新しいページを宣伝すれば、検索エンジンにも早く見つけてもらえると説明しています。

著者のリンクは、どれも事業のための活動を通じて得たものです。入居やコンテストが難しくても、補助金や創業支援、商工会議所の事業に参加したら、紹介のページにサイトの URL も載せてもらえるかを確かめましょう。補助金の探し方は「補助金を活用する」、著者の受賞の記録は「著者紹介」にあります。

ページを足して育てる(毎月続けること)

検索に出るようになったら、次の3つを続けて、サイトを育てます。

  • 顧客の質問に答えるページを足す: お客さんによく聞かれる質問に、結論から答えるページを、1本ずつ足します(質問の見つけ方は「ペルソナから検索語と AI への質問を作る」)
  • 情報を最新にする: 営業時間や料金が変わったら、サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS を同じ日に直します
  • 月に1回、数字を見る: Search Console で、検索結果に表示された回数、そのときの検索の言葉、クリックされた回数を確かめます。新しくリンクしてくれたサイトもわかります(数字の見方は「アクセス解析講座(全4回)」)

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