SEOとは

SEO は Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略です。検索エンジン(Google のように、Web のページを探して並べる仕組み)で調べた人に、自社のページを見つけてもらい、開いてもらうための工夫をまとめて、こう呼びます。

このサイトで共通の例にしている「開業1年目の〇〇整体院」(仕事帰りの会社員向けに、平日21時まで受け付けている小さな整体院)で考えます。肩こりで眠れない会社員の佐藤さん(仮名)が「〇〇駅 整体 20時以降」と検索したとき、〇〇整体院のページが出て、開くと知りたいことが書いてある。こうなるように、ページの中身と作りを整えることが SEO です。

左に、ソファでスマホを見る女性と、その上に検索結果の画面の形。右に、整体院の受付でノートパソコンに向かう院長。2人のあいだを、からし色の点線がつないでいる
スマホで検索する佐藤さんと、自分でページを書く院長。SEO は、探している人と、その疑問に答えるページをつなぐ工夫です(架空の例)

広告とは違う

検索結果には、「スポンサー」などの印が付いた広告と、広告ではない結果が並びます。SEO で目指すのは、広告ではない結果(自然検索、オーガニック検索とも呼ばれます)に載ることです。

〇〇駅 整体 20時以降

  1. スポンサー ・ 整体チェーンの予約サイト

    全国の整体を今すぐ予約|整体チェーン

  2. 自社のページ

    〇〇整体院 ・ seitai.example.jp

    〇〇駅徒歩3分・21時まで受付|仕事帰りに通える〇〇整体院

  3. 比較サイト ・ hikaku.example.com › 〇〇駅

    〇〇駅周辺の整体・マッサージ おすすめ一覧

検索結果の見本(架空の例です。実際の画面とは違います)。「スポンサー」と付いた一番上が広告で、SEO で目指すのは、その下の広告ではない結果です

広告ではない結果について、Google は次のように書いています。

Google は、検索結果でのサイトの表示または掲載順位に関して金銭を受け取ることは一切ありません。オーガニック検索結果への掲載は無償です。

SEO 業者の利用を検討する(新しいタブで開きます)(Google 検索セントラル)

つまり、広告ではない結果の順位は、お金では買えません。そのかわり、うまくいけば、広告費をかけずに、探している人を迎え続けられます。これが、小さな会社にとっての SEO の魅力です。

この講座では Google を例に説明します。AI 検索(Google の「AI による概要」や ChatGPT など)で紹介されるための工夫(AIO)の土台も、同じ SEO です(「AIO とは」)。

やってはいけないこと

Google は、検索結果の順位を、アルゴリズム(順位を決める計算の手順)で自動で決めています。その裏をかいて順位を上げようとする手を、Google は「スパム」と呼び、ポリシー(決まり)で禁じています。たとえば、次のような手です(リンクは、押すとほかのページへ移れる文字や画像のことです)。

悪い例

  • リンクを買う、自分で作る: お金や品物と引き換えに、ほかのサイトから自社のページへリンクを張ってもらう。自分で作った別のサイトから、大量にリンクを張る。順位のためだけに、ほかのサイトとリンクを張り合う
  • 言葉を詰め込む: 「〇〇駅 整体」のような言葉や地名を、不自然なほど繰り返したり、並べたりする
  • 文字を隠す: 背景と同じ色の文字などで、読む人には見えない言葉を入れる
  • ほかのサイトの文章を写す: そのまま、または言葉を少し変えて載せる
  • 中身の薄いページを大量に作る: 地名だけを差し替えたページなど、独自の中身のないページを、人の手でも AI でも量産する

Google は、こうした手を次のように見つけています。

Google では、自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって、ポリシーに違反した行為を検出しています。場合によっては、手動による対策を実施します。Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。

Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(新しいタブで開きます)(Google 検索セントラル)

つまり、機械と人の両方が見ていて、見つかれば、順位が下がるか、検索結果に出なくなります。

裏技の代わりにすること

することは、顧客の疑問に正面から答えるページを作ることです。〇〇整体院なら、「仕事帰りの20時以降でも予約できるか」「もみほぐしと何が違うか」に、受付の時間や施術の中身で答えます。役に立つページには、紹介のリンクも少しずつ集まっていきます。

ページを考えるときは、①顧客が検索しそうな言葉、②その言葉で探す人が知りたいこと、③自社の経験で答えられること、の3つを組にします(最後の「書き出してみよう」で書き出します)。1人の具体的な顧客像(ペルソナ)から言葉と疑問を見つける方法は、「ペルソナから検索語と AI への質問を作る」で説明しています。

始める前の心構え

効果が出るまでには時間がかかる

新しいページは、公開しても、すぐには検索結果に出ません。Google に見つけてもらい、登録され、順位がつくまでの段階があるからです(仕組みは第2回)。ページを直したときも、反映されるまで時間がかかります。Google のガイドには次のようにあります。

変更した結果が Google 側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(新しいタブで開きます)(Google 検索セントラル)

つまり、直したら、少なくとも数週間は待ってから効果を確かめます(確かめ方は第6回)。SEO は、すぐに客を呼べる手段ではなく、答えるページを1つずつ増やして、長い目で育てるものです。開業してすぐの集客は、地域の店なら「Googleビジネスプロフィール」(Google の地図などに、店の情報を無料で載せる仕組み)など、ほかの方法と組み合わせましょう。

中身は、人に任せきりにしない

Google は、SEO の会社の選び方を説明する文書で、「小規模なローカル ビジネスの経営者は、おそらく、作業の多くを自分で行うことができます」と書いています。特に、ページの中身は自分で書きましょう。顧客の困りごとや、自社にしかない強みを、いちばん知っているのは自分です。

SEO の会社に頼む前に確かめること

SEO の会社には、サイトの見直しや技術の助言など、役に立つ仕事をする会社もあれば、今も裏技に頼る会社もあります。話を聞くときは、次の点を確かめます。

  • 「必ず1位にします」のように、順位を約束していないか(Google は、一番上に載ることはだれにも保証できないとしています)
  • リンクの販売や、中身の薄いページの量産を勧めていないか
  • なぜ順位が上がるのかを、Google が公開している説明をもとに、わかる言葉で説明してくれるか
  • あなたの事業の強みや競合、顧客がどう店を見つけるかを、質問してくるか

ページの制作を頼むとき

制作会社は、サイトづくりには詳しくても、あなたの顧客や強みは知りません。それを一から聞き取って整理する手間がかかるので、企画から任せると時間も費用もかかります。安さだけで任せきりにすると、どこにでもある中身になりがちです。どこまで踏み込んで企画してくれるのかを、頼む前に確かめましょう。

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