効果測定の考え方

第1回で見たとおり、SEO は効果が出るまでに時間がかかります。だからこそ、「なんとなく増えた気がする」ではなく、決まった数字を、決まった間隔で見ます。見る目的は、次の3つです。

  • 書いたページが、ねらった検索語で検索結果に出ているかを確かめる(第3回の答え合わせ)
  • よく読まれているページと、読まれていないページを見分け、直す順番を決める
  • コア アップデート(Google が年に数回行う、順位の決め方の大きな見直し。第5回)で順位が動いたとき、感覚ではなく数字で確かめる

SEO で見る数字

SEO の数字は、「検索結果の中」と「サイトに入った後」の2つの段階で見ます。お客さんが検索してから予約するまでの流れで表すと、次のようになります。

検索から予約までの流れと、見る数字
  1. 検索結果に出る

    表示回数と掲載順位を見る

  2. クリックされる

    クリック数とクリック率を見る

  3. ページが読まれる

    訪問の数と読まれ方を見る

  4. 予約・問い合わせ

    キーイベントの数を見る

1と2は Search Console、3と4は GA4 で見て、減っている所を直します

SEO で見る数字
段階 数字 わかること
検索結果の中(Search Console) 表示回数(インプレッション数) 検索結果に自社のページが出た回数。ねらった言葉で戦えているか
クリック数・クリック率(画面では CTR) 出たうち、何回開かれたか。題名と説明文が、探している人に合っているか
平均掲載順位 検索結果の何番目に出ているか
サイトに入った後(GA4) セッション数 訪問の回数。どれだけ人が来たか
エンゲージメント率 ちゃんと読まれたか(すぐに離れていないか)
キーイベント 予約や問い合わせなど、事業の成果につながったか

無料で使える2つの道具

Google Search Console(サーチコンソール)

Google が無料で出している、「検索結果の中の成績」を見る道具です。どんな検索語で、何回出て、何回クリックされたか、平均で何番目に出ているかがわかります。

新しいページが検索に出てこないときも、まずここで確かめます。画面のいちばん上の検索欄(URL 検査)にページの URL を入れると、登録(インデックス)されているかがわかります。登録されていないページと理由は「ページ」の画面でわかります(公開した日にやることは「ホームページを運用する」)。

GA4(Googleアナリティクス4)

サイトに入った後の動きを記録する、無料のアクセス解析の道具です。どのページが読まれ、どこで離れ、予約や問い合わせにつながったかを数字で見られます。

予約や問い合わせのように、事業の成果にとって大事な行動は「キーイベント」として登録して数えます(以前は GA4 でも「コンバージョン」と呼ばれていました)。GA4 は、サイトに設定してから数字がたまり始めます。まだなら、2つの道具の登録と、キーイベントの設定を済ませましょう(流れは「アクセス解析講座 第3回」)。道具の画面や名前は、ときどき変わります。細かい操作は、Google の公式のヘルプで確かめてください。

月に1度の見直し(3つの手順)

数字は毎日見なくてかまいません。月の初めなど、日を決めて、前の月の数字で次の3つを行います。

  1. Search Console で、先月と比べる

    表示回数とクリック数が増えたページ、減ったページと、それぞれどんな検索語で出ているかを見ます。

  2. GA4 で、成果とよく見られたページを見る

    キーイベント(予約や問い合わせ)の数と、よく見られているページを見ます。

  3. 次に直すページを1つ決める

    出ているのにクリックが少ないなら、題名と説明文(検索結果で題名の下に出る文)を見直します。読まれているのに予約が少ないなら、予約への案内を見直します。ねらった検索語で出ていないなら、中身を見直します(第3回・第4回)。

壁に、1日目に丸の付いたカレンダー。院長がノートパソコンの棒グラフと折れ線グラフを見ながら、画面の端に青緑の付箋を貼っている
月に1度、数字を見て、次に直すページを1つ決める院長(架空の例)

書き出してみよう

講座のまとめ

お疲れさまでした。全6回で学んだことをふりかえります。

  1. SEO は広告ではない。裏技に頼らず、中身は自分で書く(第1回)
  2. ページは「見つける、登録する、並べる」(クロール、インデックス、ランキング)の3段階で検索結果に出る(第2回)
  3. 顧客の言葉から、大手が狙わない具体的な検索語(ロングテール)を選ぶ(第3回)
  4. 自分の経験を入れ、だれが書いたかを示して、信頼される記事を書く(E-E-A-T。第4回)
  5. アップデートで順位が動いても慌てず、手順どおりに確かめる(第5回)
  6. 月に1度、数字を見て、次に直すページを1つ決める(第6回)